4マレットの基礎練習Lv.1の楽譜です。
Lv.1の段階ではシングルストロ-クを取り扱います。
①安定した(初歩的な)グリップ
②均一な前腕の動き
③胸鎖関節からマレットヘッドまでの連動性
以上3点が習得出来ればLv.1の段階は修了です。
練習1
★シングルストロークの練習1
※以降、基本パターンしか書きません。
この楽譜同様、半音階で展開して進めましょう(頭の中で移調するのもまた練習です)。
MOMでは完全5度→完全8度→長3度の順で並んでいます。
しかし、本来は可能な限り全ての音程で練習するべきです。
また、可能な限り音域を拡大し、最高音まで練習するべきです。
テンポは遅くても構いません。
音程は毎回全音程を練習するのは現実的ではないので、
【第1段階】完全4度・完全5度・完全8度
【第2段階】長2度・長3度・長6度・長7度
【第3段階】短7度・短6度・短3度・短2度
と分けて練習することで習得を早めることが出来ます。
練習2
この練習は4打ずつになっていますが、3打・2打・5打・6打ずつの練習も効果的です。
(手の中の動きと、前腕(肘~手首)の動きのタイミングを合わせるため)
※メトロノームをつけて、前腕をタイミングよく動かす練習を行うと良いです。
練習3
シングルストロークの動きは、肘から先で完結しがちです。
この練習ではシングルストロークの動きを、胸鎖関節と連動させて習得するために行います。
Aは両手をバランス良く、B・Cは左右のバランスを変化させて動かします。
音を出していない時の腕の動きについて自覚的になることを意図しています。
練習4
これは非常に重要な練習です。
この練習を入念に取り組むことで、ミスタッチが減り、演奏に余裕が生まれます。
C-durで記載していますが、24調で移調して練習しましょう。
また、1・4の手順だけでなく、【1・3】、【2・3】、【2・4】も練習しましょう。
練習5
この練習は、まずC-durのみで練習し、余裕が出来てきたら24調に移調して練習します。
【C-dur】均質なストロークの習得を意図することが重要です。
【24調】派生音への跳躍の際に、肩甲骨がどのように動いているか観察しましょう。
(おまけ)体操の紹介
徳島大学名誉教授の荒木秀夫先生が考案された体操です。
この『くの字運動』『Sの字運動』『ラディアン』はマリンバ演奏全般に大変有効です。
シングルストロークの練習は身体が固くなりやすいので、お勧めします。
練習の合間に取り組んでみてください。